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無防備な人妻
第14章 見えない誰か
リビングの電話が鳴っています。

「はい…」
私は警戒して受話器をとりました。

「もしもし…」
返事はありません。

いたずら電話です。

受話器を下ろそうと思った瞬間…
「はぁぁぁん…はぁ…、んんっあん…」

女性のよがり声が聞こえてきました。

「あん、ぁああ… ぃいっ…」

「いくッ、ぁあダメ ダメ又いっちゃう、あ、いくッ…」

よがり声にまじり、周りで男達の薄ら笑いの様な声が微かにに聞こえます…


私は黙って電話を切りました。

声はアダルトビデオのAV女優の声などではありません。

とてもリアルな聞き覚えのある声。

そう、声の主は私です。間違いなく私の声です。

いつのものか判りませんが、男達に輪姦されている時に録られた声に間違いありません。

受話器を通して客観的に聞く自分の喘ぎ声。
あんなにあられもない声を出していたなんて…
ショックでした。
男達を助長さすような艶かしいよがり声。

どこの誰が何の目的でこんな事をするのか判りません。
もしかして、尾ひれの付いた噂話を聞いたご主人の誰かがCDを入手し私に何やら揺さぶりをかけているのでしょうか?

私はまだ完全に解放されてないのかもしれません。

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