この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
滲む墨痕
第3章 雪泥鴻爪

 塞がれた口内で呼吸するたびに、ぐり、と腰を突き出される。その灼熱を早く受け入れようと、無意識に脚がひらいていく。その意思を理解したように、藤田はわずかに背を丸め、潤の身体の中心にそれが当たるよう腰を入れた。
 互いの色欲が布越しにこすれ合う。時折かすかに聞こえる湿った音は、すでにショーツまで染み出している愛液の仕業だ。彼のズボンを汚してしまう、と潤は一瞬思ったが、腰の下に入り込んできた手に力強く引き寄せられたとき、腹にぴたりと密着した鋭い感触に思考を奪われた。

「冷たっ……」
「え?」

 唐突な訴えに目を丸くする藤田に、潤は「ごめんなさい」と小さく呟き、互いの腹の間に手を入れた。

「ベ、ベルトが……」

 留め金が肌に押しつけられて冷たいのだ。
 藤田がはっと俯いて腰を離し、「ごめん、気づかなくて」と言う。

「もうたまらなくて、つい……」

 すまなそうに苦笑しながら正直に白状するその顔は、どうしようもなく愛おしさを湧き立たせる。

/335ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ