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第2章 お務め

ジョアンナは医務室から出て、また俺とは一緒に寝られなくなることを寂しがった。
でも、ずっと付き添ってくれたシスターをきっかけに、少しずつ色んなシスターと仲良くなり、徐々にここの生活に慣れていったのだ。




「ジョン、牧師さまがお呼びよ。」

就寝前の準備の時間に突然シスターに呼ばれた。

『就寝前の準備の時間』とは、パジャマに着替えて歯ブラシをして、ベッドに入って読書をしたり静かに過ごす時間だ。

その時間に毎日一人、牧師さまの部屋に呼ばれる。
高学年の人ばかりで、３０分位で帰ってくる。

涙を浮かべて帰ってくる者、顔を赤くしている者、ひどく疲れて帰ってくる者がいて、説教をされているのだと思い尋ねたことがあった。

皆、『お務め』の時間だと答えるだけで、それ以上は教えてもらえない。

そして、10歳にならないとお務めは出来ないらしい。

だから、シスターに呼ばれても、ジョアンナの話だろうと決めつけて、牧師さまの部屋に向かった。