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Eternal
第2章 :Discomfort-違和感-

私はその場所までゆっくり歩いて行き、そして止まった。すると、今入って来た場所にあるドアが閉まった瞬間に私の周りを囲む壁から無数の光が放たれた。それらは私の全身を頭の天辺からつま先まで舐めまわすように滑らかな動きを起こした。最初は赤と黄の色が交互に点滅を繰り返す。それを見た私の感想といえば、ああ、まるで信号の色みたいだ、だった。
「シンチョウ167センチメートル・タイジュウ50キログラム・シリョクサユウトモニ1.5・チョウリョクイジョウナシ・カコノカンセンショウハスベテカクニンズミ・コウナイイジョウナシ・シンパクイジョウナシ・タイナイシッカンイジョウナシ……」
まるで私の身体の中を弄っているようなその光が徐々に強さを増したと感じた瞬間、その点滅は姿を消して青色へと変わり、最終的には全ての光がその色へと落ち着いた。
「シンタイケンサノケッカ・イジョウナシ・オツカレサマデシタ・ツギノゲートヘオススミクダサイ」
天井から機械音の声が身体検査の結果を伝えてきて、先ほど私が入ったドアが自動的に開いて、その部屋から足を踏み出した私の身体と精神は言いようもない倦怠感が生じていた。
第四の「関門」へ向かう前に、私とクラスメイトがまるで待ち合わせでもしているかのように集合をする。この時に人数が足りないことに気が付いた。
「まだ終わっていないのかなぁ?」
クラスメイトの一人が、恐らくそこへ入って行ったのだろう。まだドアの上にある「occupied」つまりは使用中というパネルが赤色に輝いていたからだ。ただ、この赤の光が私の瞳にはやけに不気味な感じに思えたのは気のせいだったのだろうか――
検査員に次の「関門」へ行くようにと急かされ、結局はそのクラスメイトと顔を合わせないまま第四の「関門」へと向かう。ここでは脳波の検査を行うらしいが、ここもまた医療専門員が存在していなかった。第三の「関門」と同じような無機質な部屋の中央に、医療用のだろう、椅子があった。座ると天井からヘルメットのような物体が下りてきて私の頭に被さる。小さな機械音はするが痛くも痒くもなくて、私は先ほどの疲労感がまだ残っていたのか、うつらうつらと居眠りを始めようとしていた。するとこれも恐らく天井からだろう。
「ノウハガソクテイデキマセン・オキテクダサイ」
「シンチョウ167センチメートル・タイジュウ50キログラム・シリョクサユウトモニ1.5・チョウリョクイジョウナシ・カコノカンセンショウハスベテカクニンズミ・コウナイイジョウナシ・シンパクイジョウナシ・タイナイシッカンイジョウナシ……」
まるで私の身体の中を弄っているようなその光が徐々に強さを増したと感じた瞬間、その点滅は姿を消して青色へと変わり、最終的には全ての光がその色へと落ち着いた。
「シンタイケンサノケッカ・イジョウナシ・オツカレサマデシタ・ツギノゲートヘオススミクダサイ」
天井から機械音の声が身体検査の結果を伝えてきて、先ほど私が入ったドアが自動的に開いて、その部屋から足を踏み出した私の身体と精神は言いようもない倦怠感が生じていた。
第四の「関門」へ向かう前に、私とクラスメイトがまるで待ち合わせでもしているかのように集合をする。この時に人数が足りないことに気が付いた。
「まだ終わっていないのかなぁ?」
クラスメイトの一人が、恐らくそこへ入って行ったのだろう。まだドアの上にある「occupied」つまりは使用中というパネルが赤色に輝いていたからだ。ただ、この赤の光が私の瞳にはやけに不気味な感じに思えたのは気のせいだったのだろうか――
検査員に次の「関門」へ行くようにと急かされ、結局はそのクラスメイトと顔を合わせないまま第四の「関門」へと向かう。ここでは脳波の検査を行うらしいが、ここもまた医療専門員が存在していなかった。第三の「関門」と同じような無機質な部屋の中央に、医療用のだろう、椅子があった。座ると天井からヘルメットのような物体が下りてきて私の頭に被さる。小さな機械音はするが痛くも痒くもなくて、私は先ほどの疲労感がまだ残っていたのか、うつらうつらと居眠りを始めようとしていた。するとこれも恐らく天井からだろう。
「ノウハガソクテイデキマセン・オキテクダサイ」

