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Eternal
第2章 :Discomfort-違和感-

と、無感情の声が耳元を劈くような大きさで放たれ、私は驚いて両目をしっかりと開き、何とも笑える。その機械音に向かって思わず謝罪の言葉を放っていた。
「ノウハイジョウナシ・オツカレサマデシタ・ツギノゲートヘムカッテクダサイ」
数分の間で私の頭の中も先ほどの身体同様掻きまわされるように調べられて終了した。そして頭からヘルメットのような物体が外された時に、入って来たドアが自動的に開く。
あと第五の「関門」だけだ――
私はその部屋から出ると大きな伸びを起こした。すると他の部屋からクラスメイトが次々と姿を現す。しかしここでもまた、クラスメイトの何人かがいないことに気づく。そしてここでも少し待ったのだが、やはり先ほどと同じで、検査員に先に進むようにと催促をされて、結局顔を合わせられないまま私とクラスメイトは最終の「関門」へと進んだ。
そこでは身に纏っているものを全て脱ぎ捨てて裸体のままで消毒をされる。その脱ぎ捨てた衣類や小物も別部屋で入念に消毒をされるのだそうだ。私の脱いだ衣類などを預かった者は男性の検査員で裸体をその者の前で晒すのはとても恥ずかしかったが、その検査員は私の身体を見ても何の反応も起こさず無表情で、一人で恥ずかしがってもじもじして顔を赤らめている自分が何となく馬鹿らしく思えた。
そう、この者たちは仕事だからこんな未発達の身体なんて見慣れているんだ――
私はそう考えなおすと気を取り戻して堂々と背筋を伸ばした。
この壁には無数の穴が開いている。そういえば過去の哀しい出来事にこんな感じの殺され方があったな―― と、以前に習った歴史の内容を思い出した私の背筋からは恐ろしい程の悪寒が走った。
まさか、殺されるってことはないわよね? 消毒だって言っておいてまさか毒ガスじゃないわよね?
恐怖が強くなるほどに私の全身が小刻みな震えを起こす。そして上下の歯がカチカチと小さな音を鳴らし始めた。今この部屋には私一人だ。先ほどの検査員は衣類と小物の消毒の為に違う部屋に移動をしたからだった。
「タダイマカラショウドクヲハジメマス」
天井から機械音の声が聞こえて、壁の無数の穴から白い水滴のようなものが私の全身に向かって放たれた瞬間、私は両目を強く閉じてしまっていた。
「ノウハイジョウナシ・オツカレサマデシタ・ツギノゲートヘムカッテクダサイ」
数分の間で私の頭の中も先ほどの身体同様掻きまわされるように調べられて終了した。そして頭からヘルメットのような物体が外された時に、入って来たドアが自動的に開く。
あと第五の「関門」だけだ――
私はその部屋から出ると大きな伸びを起こした。すると他の部屋からクラスメイトが次々と姿を現す。しかしここでもまた、クラスメイトの何人かがいないことに気づく。そしてここでも少し待ったのだが、やはり先ほどと同じで、検査員に先に進むようにと催促をされて、結局顔を合わせられないまま私とクラスメイトは最終の「関門」へと進んだ。
そこでは身に纏っているものを全て脱ぎ捨てて裸体のままで消毒をされる。その脱ぎ捨てた衣類や小物も別部屋で入念に消毒をされるのだそうだ。私の脱いだ衣類などを預かった者は男性の検査員で裸体をその者の前で晒すのはとても恥ずかしかったが、その検査員は私の身体を見ても何の反応も起こさず無表情で、一人で恥ずかしがってもじもじして顔を赤らめている自分が何となく馬鹿らしく思えた。
そう、この者たちは仕事だからこんな未発達の身体なんて見慣れているんだ――
私はそう考えなおすと気を取り戻して堂々と背筋を伸ばした。
この壁には無数の穴が開いている。そういえば過去の哀しい出来事にこんな感じの殺され方があったな―― と、以前に習った歴史の内容を思い出した私の背筋からは恐ろしい程の悪寒が走った。
まさか、殺されるってことはないわよね? 消毒だって言っておいてまさか毒ガスじゃないわよね?
恐怖が強くなるほどに私の全身が小刻みな震えを起こす。そして上下の歯がカチカチと小さな音を鳴らし始めた。今この部屋には私一人だ。先ほどの検査員は衣類と小物の消毒の為に違う部屋に移動をしたからだった。
「タダイマカラショウドクヲハジメマス」
天井から機械音の声が聞こえて、壁の無数の穴から白い水滴のようなものが私の全身に向かって放たれた瞬間、私は両目を強く閉じてしまっていた。

