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息子の同級生の巨根~夏奈子・38歳~
第7章 気の迷い
夫婦の寝室でベットに入り、数十分経ったが、夏奈子は一向に眠くならなかった。ワインの酔いのせいか頭はボーっとするしクラクラしているが、目は冴えるばかりだ。

布団の中で何度も寝返りを打ちながら、夏奈子は自分が悶々とし続けている理由を考えていた。

『大人のくせに。卑怯者』
ショウのセリフがまた頭の中でチラついた。やはり、自分のしたことは良くないことだっただろうか…? 

(交換条件の約束か…)

夏奈子はふと昔着たビキニの水着はどこにあるかを思い出そうと、部屋のクローゼットの方を見た。
(相手はしょせん子供…水着姿見せるくらい、どうってことないかしら…?)

夏奈子はハッとして頭を横に振った。

(私ったら何を考えてるの…しっかりしなくっちゃ…)

そのときまた一方的に覗いたショウの巨大な男性器を思い出してしまった。打ち消そうと布団を頭から被った。

ふと夫・信太郎の顔が浮かんだ。

布団から頭を出し、ナイトスタンドの横に置いてある自分のスマホを夏奈子は横目でチラッと見た。

それで何かが解決するわけでもないが、夫に電話してみようかと思ったのだ。
ショウが急遽、家に泊まることになったことを報告した方が良いだろうし…。
それに、信太郎も出張先で寂しい夜を過ごしているかもしれない。

いや…それとも…。

夏奈子は起き上がり、スマホを手に取った。
一瞬、迷いかけたがすぐさま夫の番号に電話を掛けた。数回コールを繰り返したが信太郎が出る気配は無い。コール数が十回を超えたところで夏奈子はあきらめ、布団に再び潜った。

もう何か考えるのは止めようとしばらく目を瞑りじっとしていた。
そのうちに、信太郎が顔の知らない若い女と手を繋いで歩いている姿が浮かんだ。

その瞬間、夏奈子はカッと目を開き、勢い良くベットから起き上がると、迷いない様子でクローゼットの扉を開けた。
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