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息子の同級生の巨根~夏奈子・38歳~
第4章 夫の浮気
夏奈子は夕食の後片付けを終え、リビングで一人、友人からもらった白ワインを飲んでいた。
ショウは遊びに来て夕食を終えると、いつも入浴して優希と談話してから帰る。今日は優希は不在だが、空気も気まずくなってしまったため、とりあえずいつものようにショウにお風呂を入ってもらうことにした。
夏奈子はテーブルの席につき、ちびちびとワインを口にしている。
元来お酒に強くない夏奈子だがここ最近、晩酌が日課になりつつある。
(どうして…私…あんなことを…)
夏奈子はさきほどのショウとのやり取りを反芻していた。
(私…どうかしている…)
今夜の自分の言動と言うか、動揺の一番の原因を夏奈子は『あれが全部いけないんだ』と確信していた。
『あれ』とは、夫・信太郎の浮気である。
信太郎の会社の同僚の女性との不倫が発覚したのは2か月ほど前の事である。
夫の勤める会社の共通の知人を介してその事実を知ったとき、夏奈子は愕然とした。信太郎は品行方正で真面目で誠実な印象しかない男である。十歳年上の夫との結婚を決意したのもその包容力に惹かれたからだ。
だから最初にその事実を知ったときは、青天の霹靂と言うか、寝耳に水と言うか、そのことをしばらく受け止めきれずにいた。
夏奈子と信太郎は二人で話し合った。不倫相手は会社の新入社員の女の子らしく、不倫とは言え、実際には一晩一緒に過ごしただけ、とのことだった。
結論から言うと夏奈子は夫・信太郎の謝罪を受け入れた。その晩に何があったのか詳細はあえて詳しく聞かなかった。その新入社員の女性も信太郎とのことが原因で部署を異動になったらしい。会社の大事にならぬようという配慮とのことだったが、夏奈子は心に引っかかるものを感じていた。
本当にその晩は二人には何も無かったのだろうか?
何も、というのはもちろんSEXのことである。夫は誠心誠意、謝罪してくれたそれは間違いなかった。しかし、二人に肉体関係があったのかどうか…そこはぼやかされた気がするのだ。
「彼女とはもう会うことはない」
と信太郎は言っていたが…それも本当だろうか? もしかしてこの長期出張の間、向こうで彼女と落ち合っているのではないだろうか…?
夏奈子の疑心暗鬼は消えることはなかった。
ショウは遊びに来て夕食を終えると、いつも入浴して優希と談話してから帰る。今日は優希は不在だが、空気も気まずくなってしまったため、とりあえずいつものようにショウにお風呂を入ってもらうことにした。
夏奈子はテーブルの席につき、ちびちびとワインを口にしている。
元来お酒に強くない夏奈子だがここ最近、晩酌が日課になりつつある。
(どうして…私…あんなことを…)
夏奈子はさきほどのショウとのやり取りを反芻していた。
(私…どうかしている…)
今夜の自分の言動と言うか、動揺の一番の原因を夏奈子は『あれが全部いけないんだ』と確信していた。
『あれ』とは、夫・信太郎の浮気である。
信太郎の会社の同僚の女性との不倫が発覚したのは2か月ほど前の事である。
夫の勤める会社の共通の知人を介してその事実を知ったとき、夏奈子は愕然とした。信太郎は品行方正で真面目で誠実な印象しかない男である。十歳年上の夫との結婚を決意したのもその包容力に惹かれたからだ。
だから最初にその事実を知ったときは、青天の霹靂と言うか、寝耳に水と言うか、そのことをしばらく受け止めきれずにいた。
夏奈子と信太郎は二人で話し合った。不倫相手は会社の新入社員の女の子らしく、不倫とは言え、実際には一晩一緒に過ごしただけ、とのことだった。
結論から言うと夏奈子は夫・信太郎の謝罪を受け入れた。その晩に何があったのか詳細はあえて詳しく聞かなかった。その新入社員の女性も信太郎とのことが原因で部署を異動になったらしい。会社の大事にならぬようという配慮とのことだったが、夏奈子は心に引っかかるものを感じていた。
本当にその晩は二人には何も無かったのだろうか?
何も、というのはもちろんSEXのことである。夫は誠心誠意、謝罪してくれたそれは間違いなかった。しかし、二人に肉体関係があったのかどうか…そこはぼやかされた気がするのだ。
「彼女とはもう会うことはない」
と信太郎は言っていたが…それも本当だろうか? もしかしてこの長期出張の間、向こうで彼女と落ち合っているのではないだろうか…?
夏奈子の疑心暗鬼は消えることはなかった。