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保健体育の授業
第3章 幸福な悪夢
体育館に着くと柏木先生の
授業を受ける生徒たちが群がっていた。
李久のそばにしゃがみこみ
『どこが痛むの?』
そう聞くと
『左足…くじいた…』
ばつが悪そうにしているのを見ると
怪我をしたのは本当っぽい…
軽く触って痛みのあるところを
確認したけれどそんなにひどい状況では
ないようだった。
『ん~…ひとまずは冷やして
保健室で様子見ましょう。
痛みがひどくなったり
腫れてくるようだったら病院ね。
一人で歩ける?』
すると広大が後ろから
『俺が肩貸す』
『そう?じゃぁ…お願い。助かるわ。』
広大は李久の肩を持ち二人と
保健室に向かった。
その時柏木先生と李久が目を合わせたのを
私は知らなかった…