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保健体育の授業
第5章 特別な夕食
到着し部屋に案内する。
『狭いけどどうぞ~。』
私の住むマンションは高級ではないけれど
頑張るために少しだけ頑張って
良いところを選んだ。
1LDKだけど少し広めのリビングで
ダイニングテーブルをおいても
狭くは感じない。
奥には引き戸で仕切れるようになってる
寝室がある。
『おー広いじゃん。』
2人ともそわそわしながら
周りを見ていた。
『適当に座ってテレビでも見てて~。
あと暖めるだけだから。』
はーいと授業よりも素直な返事が
帰ってきてクスッと笑ってしまった。
5分後…
『出来たよー!食べよ!』
そう言って作った料理をテーブルに
並べていくと2人は並んで座った。
『え?これほんとに先生が作ったの?』
『失礼ね!当たり前でしょ!
これでも独り暮らしはもう8年になるの。』
『8年…てことは16から一人暮らし?』
『うん。私にだって色々あるの!
さ!食べよ!
じゃあ、いただきまーす!』
『いただきます。』
李久もちゃんとボソッと言ったのを
私は聞き逃さなかった。