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ボクは今日も『リカ』になる
第7章 4【理佳 side】
「はい。あの…つまり、今日みたいに『女の子』の時は『リカ』って呼んじゃダメですか?」

「……………」

『リカ』
久しぶりに聞いた呼び名に、僕の思考はしばしフリーズする。

昔から他人が僕を『リカ』と呼ぶ時、その声音には『親しみ』ではなく『からかい』の色が濃く滲み出ていた。嫌がるとさらに面白がって呼ぶので、何も聞こえないふりをしてやり過ごしたものだ。



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