この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ボクは今日も『リカ』になる
第7章 4【理佳 side】

僕ら姉弟は両親の名前を一文字ずつもらって名付けられている。父親が『理人(マサト)』で母親が『優佳(ユカ)』だから、姉が『優理(ユウリ)』で僕が『理佳(マサヨシ)』。あと、カオルちゃんとはまだ面識が無い、中学生の弟は『佳人(ヨシヒト)』という。
両親に愛されて付けられた名だからこそ、僕が『こんな女の子みたいな名前は嫌だ』と泣きながら学校から帰るたびに母は悲しそうな顔をしたし、姉は僕のお尻を容赦なく蹴った。
そんな感じで嫌な思い出しかないから、『リカ』と呼ばれるのはちょっと抵抗がある。
両親に愛されて付けられた名だからこそ、僕が『こんな女の子みたいな名前は嫌だ』と泣きながら学校から帰るたびに母は悲しそうな顔をしたし、姉は僕のお尻を容赦なく蹴った。
そんな感じで嫌な思い出しかないから、『リカ』と呼ばれるのはちょっと抵抗がある。

