この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ボクは今日も『リカ』になる
第8章 5【理佳 side】
最初に入った某有名ブランド店で何点か試着し、何も買わずにカオルちゃんは澄ました顔で店を出た。
「実は前からリカに似合いそうなブランドだと思って目を付けてたんだけど、さすがにここのは買えないから今はイメトレだけ。似たようなのをリーズナブルなお店で探しましょう」
貯めていたお年玉や高校の入学祝を持ってきたし、彼女と服を買いに行くと言ったら姉が1万円くれたのだが、それでも今の店ではスカーフ1枚くらいしか買えそうになかったので僕はこっそり胸を撫で下ろした。
「実は前からリカに似合いそうなブランドだと思って目を付けてたんだけど、さすがにここのは買えないから今はイメトレだけ。似たようなのをリーズナブルなお店で探しましょう」
貯めていたお年玉や高校の入学祝を持ってきたし、彼女と服を買いに行くと言ったら姉が1万円くれたのだが、それでも今の店ではスカーフ1枚くらいしか買えそうになかったので僕はこっそり胸を撫で下ろした。