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第8章 ５【理佳 side】

「それよりも、店員さんがリカのことウットリ眺めてたの、気づきました？」

「え!? やっぱり怪しまれてた？」

値札が気になって、店員さんの存在を失念していた。

「違う違う！言ったでしょう？みんなリカに見惚れてるって。ああ、もう見れば見るほど本当に可愛い！抱き締めてチューしたくなっちゃう♪」

(スカート姿でなければ純粋に喜べたんだけどなぁ)

複雑な気持ちを抱えたまま、僕は差し出された彼女の手を握る。