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ボクは今日も『リカ』になる
第8章 5【理佳 side】
「でも!彼氏に女の子の格好をさせてデートするくらいなら、本物の女の子と…私と付き合ってくれてもいいじゃないですか。どうして私じゃダメなんですか」
泣きながら抱きつく彼女を、カオルちゃんはグイッと押し戻した。
「どうして、ですって?」
「お姉さま…」
「ねぇ、由良はスカートを穿いて『恥ずかしい』って思うこと、ある?」
「あ、ありません」
「そうよね?」
そりゃそうだ、スカートを穿いて恥ずかしがる女の子なんて、滅多にいるもんじゃないだろう。
泣きながら抱きつく彼女を、カオルちゃんはグイッと押し戻した。
「どうして、ですって?」
「お姉さま…」
「ねぇ、由良はスカートを穿いて『恥ずかしい』って思うこと、ある?」
「あ、ありません」
「そうよね?」
そりゃそうだ、スカートを穿いて恥ずかしがる女の子なんて、滅多にいるもんじゃないだろう。