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ボクは今日も『リカ』になる
第8章 5【理佳 side】
「ちょっと冷たくしすぎたかなと反省してたんですけど、思ったより元気そうで良かったという気持ちと、ちょっと何かが引っ掛かるようなモヤモヤが同じくらいあって…」
カオルちゃんの複雑な表情が、僕には少し寂しそうに見えた。
「いつか、彼女にも本当に好きになれる人が現れるといいね」
「…はい」
自分からキスをしたかったけど今日は女装をしていないので、僕はカオルちゃんの手を握って黙って目を閉じる。
フッと笑う気配がして、すぐに唇が重なった。
カオルちゃんの複雑な表情が、僕には少し寂しそうに見えた。
「いつか、彼女にも本当に好きになれる人が現れるといいね」
「…はい」
自分からキスをしたかったけど今日は女装をしていないので、僕はカオルちゃんの手を握って黙って目を閉じる。
フッと笑う気配がして、すぐに唇が重なった。