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ボクは今日も『リカ』になる
第9章 【芳 side】3
──次に目を開けた時、ベッドに寝かされている私をリカとお姉さんが覗き込んでいた。

「良かった、気がついて」

「…あれ?私、どうしたんでしたっけ」

「まったく、人を蹴飛ばしておいて自分が気を失うってどういうことだよ?」

日高姉弟の間から、男が不満そうな顔をヌッと出した。

「貴様…!」

その顔を見た瞬間、気を失う直前の出来事がフラッシュバックして、とっさに身を起こそうとした私を「待って待って!」とお姉さんが止める。



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