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お披露目の会の余興の話(くすくす姫後日談その5のおまけ)
第1章 お披露目の会の余興の話
「うー……こうなって、こうなってた?」
「…なって無え。」
髪を直して帰って来た姫は、「行くぞ」と何の練習もせずに今にも出て行こうとするサクナを全力で引き止めて、せめて先程見た踊りの一部を真似してみようとしておりました。

「んー…なんか、違う…こうで、こう?」
「お前なあ…」
引き止められて物陰であちこち弄くられているサクナは、笑っていいものか顰めっ面をしたものか決めかねて、変な顔で姫にされるがままになっておりました。

「えー…脚がこう…で、こう…」
「…お前自分からえらいとこ擦り付けて来てんなあ」
「ふぇ?…ええええ!!」
サクナに言われた姫が、自分の姿を見てみると。
サクナとローゼルの踊りで見た事を再現しようと自分の脚と脚の間にサクナの脚を入れてみた姫は、スカートを捲り上げスリットから脚をさらけ出して、サクナの太腿に思いっきり跨がる格好になってしまっておりました。
「…お誘いは嬉しいが、生憎まだまだ披露目の会はお開きにゃあならねぇなあ…」
「ばかっ!違う違う違ぁあぅうっ!!!!」
真っ赤になりながら一生懸命頑張る姫は可愛いくて可笑しく、サクナは吹き出したいのを堪えながら、真顔を作って真剣そうに言いました。

「大体、お前とローゼルは脚の長さが違うんだから、同じ事すんのは無理だぞ」
「ちょっと!それ、脚の長さじゃなくてっ、背の高さだからっ!!」
「同じだろうが」
姫はサクナに答えずに、サクナの手を取って、くるっと回ろうとしてみました。しかし、コツが有るのか、なかなか先程目にした様にはきれいにくるっと回れません。

「う…難し…」
「こら。お前は、一人で踊ろうとすんな」
「へ?」 
サクナは姫の練習を止めて、顰められた眉間に人差し指を突き立てました。

「良いか。お前にゃ、ローゼルの真似は、無理だ」
「うぐっ…」
「当然だろ。さっきも言ったが、まず体が違う。それに、立てもしねぇ様な赤ん坊ん時から踊ってた奴と今日踊りを見たばっかりのお前が、同じ事が出来る訳ゃあ無えだろ?ローゼルのやってた事は、忘れろ」
「忘れ…るの…?」
「ああ。とりあえず踊りは忘れて、頭ぁ空っぽにしてろ。お前、得意だろ?」
「…う…ひどいっ…」
確かに酷い言い草でしたが身に憶えが無い事も無く、姫には否定出来ませんでした。
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