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お披露目の会の余興の話(くすくす姫後日談その5のおまけ)
第1章 お披露目の会の余興の話
「や、お役に立てて何よりで…スグリ様ぁ、お上手でらっしゃいやしたねえ!」
「ビスカスさんのお陰よ!ありがとう!!」
姫は輝く様な笑顔で、ビスカスにお礼を言いました。

「本当に、今まで踊った事ぁねーんですかい?」
「ああ、本当に初めてだぞ。途中、急に下手クソになってただろうが」
「あ。そう言やぁ」
「何か余計な事考えやがったんだとよ…な?」
サクナにじろっと見られた姫は、ぞくっとして首をすくめました。
「…踊れる奴なら、んな事無ぇだろ」
サクナは姫の肩の薄衣を弄びながら、そう付け加えました。
「あー、なるほどー」
「ふうん?『踊り』の本来の意味を存分に発揮した訳か」
「まあな」
姫の肩を抱いたサクナは、済まして鼻高々で答えました。

「…踊り、本来の、意味?」
「ああ…ん?」
サクナは首を傾げている姫を見て眉を顰め、薄衣を纏っている腕を掴みました。
「なあに?」
「お前、ちょっと休め」
「え?私、そんなに、疲れてないわよ?」
「じゃあ、俺が疲れた。休むから、お前も付き合え」
「へ?」
「聞きてぇ事も有るしな。来い」
「ふぇっ!?」
「バンシル、貸せ」
「…くれぐれも、お早めのお戻りを」
サクナに差し出された掌の上に鍵を乗せながら、溜め息混じりにきっぱりと告げたバンシルに見送られ、姫はサクナに手を引かれて、宴の席から離れました。

「ちょっとっ、なんでっ」
「休むって言ってんだろ」
姫は手を引かれるままに歩き、部屋を横切って廊下に出ました。
「…踊りも、危ねぇな…気を付けねぇと…」
「え、え?何っ?」
サクナは今回支度部屋として使っている部屋の前で立ち止まり、鍵を開けて姫と扉を潜ってまた鍵を掛け、姫を椅子に座らせました。

「お前、今、ヤッた後並みにエロいぞ」
「えええええ!!」
「ま、そういう踊りだから仕方ねぇけどな」
「ええっ?」
「タンムが求愛の踊りっつってたろ。で、ビスカスが言った様に、昔ぁああやって踊ってみて、体の相性が合うかどうかを確かめたって訳だ」
「体のっ相性っ!?…じゃあまさか、ここがっ、間口の狭いお部屋っ…!?」
姫は驚きながらも、確かにこのお部屋の入り口は狭いわねと見当違いな事を考えておりました。
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