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大人のおもちゃ〜ショートストーリー 第2弾
第1章 江梨子の日常
2人は意気投合してしまった。

運命的出逢いを亜希子が与えてしまったのだ。

亜希子はそれからずっと密かに江梨子に殺意さえ覚えていた。

しかし、殺してしまうよりは辱しめを与えて世間からの仕打ちを与えてやろうと考えたのだ。

江梨子は何故亜希子が犯人だと気づいたのかというと、ネクタイのトリックである。

旦那の会社は、サマータイムを導入しており会社ではネクタイは着用しないことになっている。

ネクタイをしていくのもおかしい。

それにネクタイのトリックを唯一打ち明けたのは友人の亜希子だけだった。

帰宅した時に、再び紙がネクタイにあるのは断じてありえない。

わかっていた亜希子が、旦那に密かに話しをしたんだろう。

旦那たちはかなり以前から肉体関係にあったらしい。

亜希子は私に気づかないようにしていたらしいが、私は旦那の不倫相手がいた事は、おおよそ勘付いてはいたが、よりによってその相手が亜希子だった事までは気づかなかった。

要するに私は旦那と親友に裏切られてしまったのだ。

2人は私の仕打ちに陰ながら嘲笑っていたんだろう。

それから数年後、風の噂で耳にした話しでは2人はやはり上手くいかずに別れたらしい。

時折、同窓会などで姿を見かけるが、私も亜希子もお互いに近寄る事はなかった。

亜希子は大切な親友さえも失ってしまいその後は、どうなったかは知らない。
どこかのスナックで働いているような話しも聞いたが、酒浸りの日々を繰り返して身体を壊したらしい。

その話はまた、何れか話す機会があれば、お話しすることにいたします。

ここまで読んでくださいまして、誠にありがとうございました。



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