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…俺とあいつの処方箋…
第1章 失恋記念日
緑と白の外観に制服は共にストライプ柄の全国何処にでもあるコンビニ、
エブリワンマート○○店が波瑠のバイト先。

十字路交差点の一角にあって駐車場も広く周りはオフィス街・学校が近い為に昼・夕方から深夜まで制服姿の10〜40代が特に多くなる。

従業員ロッカー室・休憩室で上着を脱ぎ長袖の制服に袖をとおし溜め息をつく。
『振られても仕事か…』

奈緒美が俺にとってどれくらいの存在だったか?
なんて今聞かれてもたぶんよくわからない。

よくわからない内に振られたっていう事実が悔しいだけ。

いつの間に二股かけられていたんだ?
そんな事にも気づかないのは奈緒美の言うとうり[勉強とバイトばかりでつまんない男]?

――バンッ。
そんな物思いを遮るかのように店に通じるドアが開き上司の唐沢がトイレに行くようだ。

『夕方便着いてるから荷受けと品出しいつものようにな』

『はいは〜い』

『はいは1つ、
1年前に入ってきて今や波瑠は優秀な戦力なんだから』

優秀か…
恋愛では彼女が去っていったダメな俺…

『波瑠!』
『今行きますよ』


荷受けとは配送車から降ろされ店に運ばれた1つ1つの商品に間違いがないかの確認になる。

品出しとは決められた棚に商品を並べていく作業だが、
昼や夕方から夜にかけては通路に点在するお客の邪魔をしないよう品出しをするのはかなりのフットワークが必要である。

弁当・おにぎり・パン・デザート類やアイスクリーム・等々。

『お弁当あたためますか?』

『ヤマゾンの商品は入荷しておりますので少々お待ちください』

等という唐沢のレジに波瑠も隣のレジに入る。

OL・サラリーマン・学校や塾帰りの学生・主婦や年配のお客が所狭しとひしめきあい買い物をして店を出る。

その回数を何回かこなし落ち着いた21時前に唐沢が波瑠に店前のごみチェック、『波瑠外頼む』でわかるのだ。


瓶・空き缶・ペットボトル・燃えるごみ・燃えないごみボックスに付けられたビニール袋を取り替え、
袋いっぱいになった物を店裏の収納スペースに保管する。

手を洗っていると何やら話し声が聞こえるが、
駐車場での会話はいつもの事である。
だが今夜は。

『待って!修治さん!婚約破棄だなんて嘘よ』

婚約、破棄?
婚約破棄っていう事は‥‥――

波瑠は駐車場に走り出た。
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