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ROCKな彼女
第13章 Sudden impulse
久しぶりに降り立つ地元は
なんだか酷く小さくなった気がする。
待ち合わせ場所まで
歩いて行くことにした僕は
ゆっくりと懐かしい景色を堪能した。
『市原ー!』
そう呼ばれる先には懐かしい旧友達。
『久しぶりやん!』
そう言って僕はみんなの元へ駆け寄った。
『市原なんか垢抜けたなー!』
『やなー!雰囲気イケメン!』
『なんやねんそれ!』
空いていた時間も思わせないほど
じゃれ合う僕ら。
なんだか少し大人びた彼らは
家庭を持っていた。
それでも僕は今の生活を
話しながら優越感に浸る。
『同窓会なのに先生はいないの?』
ふと思い出して僕は聞く。
『え?そんなもんいらんくね?』
どうやら同窓会というのは形だけで
仲良しを集めただけのようだ…
それでもクラスのほぼ全員いるのだけど。