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ROCKな彼女
第2章 Just a bit
入口の狭さからは分からないほど
広い空間だった。
カウンターに10席
奥にはテーブル席が3つ
窓側にも小さめのテーブル席が2つある。
『初めてなんですけど…いいですか??』
僕は少し緊張気味に目の前の店員に言った。
『えぇ、もちろん大丈夫ですよ。
好きなだけゆっくりしてください。』
店員は静かに微笑むと僕を
カウンター席へ促した。
『好きなお酒はございますか??』
僕が腰をかけ一息ついたのを確認すると
優しく訪ねてきた。
『あまりお酒は詳しくなくて…
でも今日ちょっと嬉しい事があったから
なんか飲みたくなっちゃったんです』
『そうでしたか。
ではこちらで作らせていただいても
よろしいですか??』
僕が頷くと爽やかな笑顔で作り始めた。