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ROCKな彼女
第14章 Liar
何も答えない僕に
彼女は冷たくこういった。
『もぅええわ。』
下半身をティッシュで拭うと着替え始めた。
『どこいくねん…』
僕が聞くと
『あんたのおらんとこ』
そう言って部屋を出ようとする。
僕は彼女をキツく抱きしめて
自由を奪った。
『離してよ』
『離さへん』
『もう嫌やねん』
『本当にごめん』
『その子の事好きなんやろ?そっち行けば』
『違う。僕はナツだけが好きやねん』
キツくキツく抱きしめて
彼女の言葉を待つ。
ほんのちょっとの好奇心が招いた。
最悪の結果。
僕が悪いのはわかってる。
『…あたしが好きなんか嘘やん。ウソつき』
『本当に僕が悪かった。
二度とこんな事せぇへん。』
『ナツの事二度と傷付けへんから。
お願いやから…行かんで…』