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第3章 Suggestion

『ここナツさんの持ち物なん？？』

エレベーターの中で疑問を投げかける

『そやで〜
投資家の真似事してて儲けたから建ててん！
かっこいいやろ？』

なんだかよくわからない。
けど彼女は投資家で
ランジェリーショップの経営者なんだと
無理矢理納得しておいた。

［10階です。］
エレベーターでアナウンスされる。
百貨店かいな！
小さなツッコミを入れつつ出てみると。

ワンフロアにただ一つ
玄関扉があるだけだった。

『あたしの家だけワンフロア♡』

と彼女はニコニコしながら玄関へ行く。

鍵を開け扉を開けると
大きな玄関にただ乱雑に
靴が脱ぎ捨てられていた。

靴を脱ぎリビングへの扉を開けると
アイランドキッチンに
大きな壁掛けテレビ。
黒の革張りのソファー。

『まぁ座りや？』

彼女らしいシンプルな
デザインの家具たちを見ながら座る。