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ROCKな彼女
第5章 She


『ごめん待たせた??』

『全然!行こ!』

そう言って僕の前を歩き始める。
抱きしめあって寝ているのに、
手を繋いだことがない。奇妙な関係。

基本的に食費だけは僕が出している。

単純に光熱費は彼女の口座からの
引き落としだからだけど。

彼女は食事が作れない。
弱火にしろと言っても
強火のが早いやん!と言って焦がす。
変なとこがセッカチだ。

僕がカレーを作っただけで
小躍りを披露してくれるほど喜んでくれる。

…一体どんな生活してたの?


そんな事を思い出していると

『着いたで♪おいで♪』

と手招きをする。僕は犬じゃない!

だけど多分尻尾が付いてたら
千切れんばかりに振っていたと思う。

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