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ROCKな彼女
第1章 Coincidentally
パスタが温まるほんの数秒
僕は彼女から目を逸らす事が出来なかった。
『お待たせいたしました!』
そう言って袋を手渡すと彼女は微笑みながら
『どぉも』
と言って店を出て行った。
それから何日も経ったある日
『あの子可愛いやんなー。
そう思わへん?市原さん』
バックヤードでたまたま一緒になった
若いお兄さん
堤くんがそう言った。
『あの子??』
『うん。あの茶髪でショートの』
『あぁ、確かに』
『あの子ピアスめっちゃ開いてるよなー』
『そうなん?てかそんなとこ見てたんや』
『うん。あの子絶対バンドとか好きやわ』
『そんなんわかるの??』
『服見てたら分かるやん』