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女鑑~おんなかがみ~
第13章 水揚げ
布団の上に横たえられた葵は、ピクリとも動かず仰臥している。
化粧を施された顔は人形のようで、若槻も一瞬戸惑いを覚えた。
まるで、あの問屋に並んでいた材木と同じだ。

若槻は、指先ですべすべとした肌の感覚を味わいながら,襦袢を肩から脱がせた。
全く声は立てないが,涙が流れている。

以前,商売上の用事でこの娘の父親とは親しく,この娘のことも幼いころから知っていたが,泣いたこともほとんどなく,素直に言いつけを守り,優等生だと聞いていた。
この娘の身売りという話を持ち出したのは,確かに若槻だが,それはあえて極端な選択肢を示したのみで,断る余地は十分にあったし,それを予想していた。

どんな獣や化け物のところにでも嫁に行くと言い切っていた少女にとって,この俺に抱かれることはそんなに辛いのか。
けれど,今日ここを訪れ,久しぶりに会った少女は,少し懐かしそうな笑顔を見せたし,部屋で酒を勧めてくれたときも,辛そうには見えなかった。

思い切って固い乳房を口に含み,乳首の先を舌の先で転がし続けた。
「あ」
一瞬、湿り気のある声を上げそうになった葵は、その後、唇を固く噛んだまま、敷布を握りしめている。意地でも声などは上げないつもりなのだろう。
これは手強いが、面白いと思いながら、若槻は執拗に舌を動かした。
同時に指先を器用に動かして、耳やうなじを撫で続ける。
転がしている乳首が尖り始めるのと同時くらいに、葵はつま先を合わせながら身体を捩り始めた。全身が汗ばんで、さらに涙を浮かべている。
少し感じ始めているということのようだ。

顔を背けて唇を噛み続けている姿がいじらしく,愛らしい。
「……こんな可愛いお嬢さんだったとは…」
これまでにあちこちで,売り物の女ばかりを,なかでも少女ばかりを抱いてきたが,これほどまでに惹きつけられたのは初めてだと思った。

「可愛い…」と,思ったままを口にすると,葵は一瞬,驚いたような顔をして,だが,これまで以上に涙をこぼし始めた。
恐ろしいほど落ち着いた様子で「覚悟はできている」と答えていた,しかも,これまでに涙を見せたこともないような少女にとって,今起こっていることは,想定していた「覚悟」を超えた辛さなのか。

「つらいだろうが,もう少し,辛抱してくれるね」
声をかけると,意外にもしっかりとした声で
「辛くはありません」と返ってきた。
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