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女鑑~おんなかがみ~
第11章 嗜虐
その後しばらくは、朱音と小鶴のおしゃべりが続き、千鳥もそれに加わっていたが、
「じゃあ、茶話会はお開きだ。小鶴と朱音で茶碗を洗っておいて」と女将が言い、操子が「洗い物、私が…」と立ち上がるのを制して、
「夕顔、小さいほうの盥に水を汲んでおいて。操子はこっちへ来て、着物の前を腰までめくってごらん」
操子は驚いて「え、ここで」と後ずさった。
「これから、ここで売り物になる覚悟できたんだろう。私は売り物の道具を日ごろから確認するのが仕事だからね。
見せてごらん。」
夕顔は金盥に水を入れて持ってくると、「今は見るだけだから、何でもないよ。」と操子の背中を撫でてやり、同時に、少し強引に着物の帯から下を引っ張ってめくり上げようとした。
「自分でします」
操子は半ば涙目になりかけているのを悟られまいとこらえて、唇を噛みながら着物をめくりあげた。
女将は、金盥の水で自分の手を洗いながら、
「これは商売道具だから、日ごろから綺麗にするんだよ。いいね。」と言って、こともなげに固く閉じた部分を指で押し開き、指を途中まで入れた。
そして夕顔に命じて鏡を持ってこさせ、それを股の間に挟んで奥を映し、
「れっきとした生娘で、しかも、自分で触ったりもしていないんだね。ほら、この鏡、見てごらん。自分でも見たことないんだろう。」と言う。
そういえば,ごく幼いころに風呂で,自分で触ったことはあるが,それを母に叱られてからは,風呂でもあまり触らないようにして軽く湯をかけるだけだった。
強いられて見た自分の陰部は,海の生き物のようで気味悪く,自分がそのようなものを持っていることに軽い嫌悪感を覚えた。そして,このような不浄な部分が商売道具になるということが全く理解できなかった。

ようやく,女将の前から解放されたあと,夕顔は
「本当に,我慢強いんですね。あんなところ触られるの初めてでしょう。それなのに,泣かなかったし,素直だし・・・」と言ったが,操子は
「雇っていただいている以上,言われたとおりにするのが務めですから」とだけ答えた。
夕顔は,
「孝秀さまから,勝ち気で我慢強い優等生の妹さんだと聞いていたんですが,本当にその通りですね。操子さまは,私のことなどはお恨みでしょうけれど,お役に立てることがあれば力になります」
と気遣ったが,それに対しても,ただ「お気遣い,ありがとうございます。」と返しただけだった。
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