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女鑑~おんなかがみ~
第11章 嗜虐
「それからね,さっき,噂ほどあてにならないと言ったけど」
姉は話を続けた。
「お前が,お得意の諜報活動で得た噂は大体本当だよ。鬼のような女だというんだろ。お前があの旦那様を襲撃する前から私は鬼のような女だったよ。」
輝虎は再び言葉を失った。
「水揚げが怖い,旦那を取るのが嫌だって泣くのを見ているとね,この妓も,これから私と同じことをされて,同じように旦那さまが恋しい身体にさせられていくんだな,と想像してね。そうしたら,自分のときの記憶が蘇って、こっちの身体の奥のほうまで熱くなってくるんだよ。
そんな妓にね,ーーわたしもお前の年には怖くて泣いたけど,だんだん良くなるからね,いっときの辛抱だよ,って宥めて励まして,旦那さまの待つ部屋に連れていったし,泣いて暴れる妓や,逃げようとする妓を着物の紐で縛ったり押さえつけたりしたこともある。すすり泣く声を聞きながら,こっちの身体がうずいてしょうがないんだ。
可哀そうだけど,そのほうが本人のためだからね
最初は辛抱しようと思っていても逃げたくなるのは当然だ。
だから,ちゃんと抑えて,逃げられないようにしてやる。観念したとたんに,気持ちでは辛くて泣いていても,身体の奥のほうのどこかが,旦那さまを待っていることに気づくんだよ。
それに気づいたら素直になるし,少々苦しくても痛くても耐えられるんだよ。
女の身体はそういう風にできているんだからね。
まあ,そういうことを強いているから鬼のような女だとあちこちで言われているんだろうね。

私はあのころ,最初の旦那さまに可愛がられて,そりゃ,最初は辛かったけれどね,だんだん,昔は嫌だったことが良くなってくるんだよ。
それは,自分が一人前の女になっているようで嬉しくてね。

数日前には泣きながら辛抱していたようなことが,いつの間にか待ち遠しくなるんだ。
そのたびに,旦那さまに褒めていただけてね。
・・・自分から脚を開くようになったね,この前は泣いていたのにって。
比べるのも変だけど,芸事なんて,いくら精進しても少しずつしか進歩しないし,進歩してもめったに褒めてもらえないのに。
褒めていただけるのは嬉しいし,自分の身体が変わっていって,歓びを覚えていくのも嬉しい。
同時に,水揚げが嫌だの怖いだのと泣いている年下の妓たちにも,早くそうやって一人前になって,幸せになってもらいたいと思うんだよ。」
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