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Dangerous Man
第10章 羨
今日は21時から
店長ミーティングという名の飲み会がある。
工房から出て駅前を歩く。
『おーい!ユキ!』
そう言って華やいだ女に声をかける。
『おつかれ〜なんかハナ遅れるって
ナツも少し遅れるって言うてたから先行こ』
彼女は言うと俺の隣を歩く。
ただの友達。
彼女らのグループは俺なんかより
いい男を知っている。
だから手を出そうなんて思わない。
兄妹のような付き合いだ。
まぁ下手に手を出して店取り上げられるのが
嫌なだけやけど。
俺たちは居酒屋に入り先に2人で飲み始めた
社長なんか待たない。
フライドポテトをかじりながら
2人きり…。
誘わなきゃいけない様な義務感が
押し寄せてくる。