この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dangerous Man
第2章 恋
それから
平凡でなんの刺激もない日々を送っていた。
いつものように大人達をからかい。
飽きれば秘密の溜まり場に行く。
『キョウくん。今日妹さんは?』
俺はリビングを通り抜け
彼の部屋に向かいながら聞いた。
『あぁユメなら友達と遊び出てるわ』
俺より3つ歳上の彼は
俺と同い年の妹がいる。
『ふぅん?夜遅いのに…ヤンキーやん』
笑いながらユタカが返事をした。
彼の部屋に入ると酒盛りを始めた。
子供な俺らに飲める酒は知れている。
それでも背伸びをして大人の真似をして
カッコつける。
それが正しいと自分に言い聞かせて。
俺は胡座をかいていた足を伸ばした。
何かを蹴ってしまう。