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第11章 呆

小口の蜜…

ホストをやってる子から
そんな言葉を教えてもらった。

俺は会う度に貰うから
都度蜜とも言うらしい。


ホストの客には
振り込んでくれる女もいると聞いて驚いた。

顔も身体も合わせんと女は満たせるのか？

きっとプロと素人との
違いなのかも知れない。


髪を撫で甘い言葉をかけ
快楽を与えて初めて得る金

ソープ嬢と変わらんな。

そんな事を思って自分に苦笑いする。


『何笑ってるん？』

先ほどまで
情事に耽っていた女が俺を見る。

『ん？お前とおると幸せやな〜って』

そう言いながら甘いキスをする。

彼女達はこれで満足なのだろうか？

ふと思ったが、

そんな事どうでもいっか
そう自分を納得させた。