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Dangerous Man
第15章 躾
『…アツシ』
呼ばれて彼女を見ればうっとりとしている。
『…大好き』
そう言って俺をしっかりと抱き締める。
『…リナ』
顔を上げさせキスをする。
『…帰ろうか?』
まだ少しこの空気を
感じていたいような気もするが
彼女の手を引いて歩き出す。
絡める指に少し力を入れる彼女に
答えるように強く握り返してゆっくりと歩く
帰りの車では疲れからなのか
それともまだ余韻に浸っていたいのか
彼女は黙っていた。
マンションの駐車場へ車を停め
彼女の方をむく。
何か言いたげな表情。
今日だけはお前が望む言葉を言ってやる。
『リナ…まだ一緒におりたいねんけど…。』