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Dangerous Man
第15章 躾
『はぁ〜歩き疲れた。』
そう言ってベンチに座り込む。
彼女はずっとニコニコしていた。
『もうちょっとだけ付き合ってや』
リナの髪を撫でながら言う。
『いいよ?』
すっかり日が落ちた頃
彼女を乗せ着いたのは
恋人たちが集まるシーランド。
静かに揺れる波。
停められているボートは
波に合わせてゆらゆらとしている。
ウッドデッキを進み。
手すりにもたれて海を見る。
『…リナ。楽しかった?』
隣で静かに景色を見ていた彼女に言う。
『…うん!めっちゃ!』
満面の笑みで答えた彼女の肩をそっと抱く。
少し顔が赤い。
いつもとは違う雰囲気に何となく切なくなる