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第18章 喜

特に考えもせずワイングラスを渡す。
くんくんと匂い。ペロっと舐めた。

『これ甘い…』

ビックリしながら味わう。

『せやな。
フルーティやから飲みやすいし
飯にも合うねん…多分』

飯に合うかどうかは自信ない。
彼女は笑って

『私もこれ飲みたい。』

珍しく酒が気に入った様子のアイ。
もう一杯頼んだ。

2人でワインを飲みながら食事をした。

会計をして外に出る。

夜風が気持ちいい。

『アツシぃ…』

一段と甘ったるい声。

振り向くとふわふわと歩くアイ
…一杯しか呑んでへんやん！
少し焦って彼女を抱える。

『大丈夫か？』

そう言って顔を覗きこむ。