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Dangerous Man
第3章 傷
翌日俺は朝から制服をきて
たらたらと学校へ向かう。
寝ている俺に怒り狂った母親は学校へ行け!
と追い出したのだ。
眩しい朝日に顔を歪める。
いきなりドンッと
背中に重みを感じてよろけた。
ムッとした俺が振り返ると
イタズラに笑う彼女がいた。
『おはよ。
アツシが朝から学校来るなんて珍しいね?』
『まぁ…たまにはな』
母親に怒られたなんて恥ずかしくて
気が向いた振りをした。
『一緒にいこ?』
そう言って彼女は手を握る。
絡めた指に気恥しさを覚えながらも
嬉しかった。
彼女の胸には 清水 星明 と
書いた名札が付いている。
『アカリってそんな字書くんや。』
俺が言うと
『アツシ名札は?』
…………忘れた。