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Dangerous Man
第23章 変
顔を上げ彼女を見る。
俺と目が合うと虚ろな目で微笑んで
『リナは…アツシ…に』
そう言って深く深呼吸をする。
『何されたって構わない…
たとえ殺されたって…
アツシが、望むなら…
リナは喜んで殺されてあげる』
『…お前を…殺す気なんてない…』
『例え話だよ』
『…ちゃうねん。』
俺は彼女から身体を離し
ベッドに、腰掛け項垂れた。
『分からへん…もう嫌やねん。』
『リナが嫌なの…?』
泣きそうな声がする。
『違う…俺が嫌なのは
……………………俺や。』
多分俺は俺が嫌。
なんで?どこが?そんな風に
言われても答えられないけど。
ふわっと彼女が、背中に乗ってきた。
『アツシ…アツシが自分の事嫌でも
リナは好きだよ。』