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第23章 変

そのまま親指に力を入れる。


気道を塞ぐと


彼女は俺を驚いた目でみた。


大丈夫。
お前は誰にも渡さない。


そのままググッと力を入れる。


締まる彼女の中。

彼女の手は
俺の手を掴み爪を立てた。


…嫌なん？
俺を…拒否したいん…？

切なくなって…
安心させたくて…
伝えたくて…
彼女の髪を撫でるとうっすらと目を開く


怯えたような目をしていた彼女は


微笑えんだ。

イヤに輝いて見える。

そんな顔他の奴には見せないで。

あぁ俺は




リナを…




アイシテル…



グッとまた力を入れると

彼女はビクッと身体を震わせ
俺を搾り取った。


手を離し彼女の背中をそっと撫でる。


『…ごめん。ごめん。ちゃうねん』

肺に空気を送り込もうと
必死に息をする彼女。

俺の頭に力の入りきっていない
優しい手が乗せられる。

『…はぁ…はっ…アツシ…』