この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dangerous Man
第24章 心
RRRRR…
『……もしもし』
『おぅ…。』
何だか懐かしい声。
『…今日少し会われへん?』
『……うん。』
少し沈みかける陽を感じながら
車を走らせる。
インターホンを押せば
玄関は開いている。そう言って
自動ドアが開いた。
深呼吸し、
ドアノブに手を掛け
そっと開く。
静かな空間。
靴を脱ぎ
奥へと進む。
ソファに体育座りをして
顔を突っ伏し
丸まる彼女。
『……来たで…』
ゆっくり顔をあげ
俺を見つめる真っ直ぐな瞳。
『…なんか飲む?』
空いた時間を感じさせまいと
努力をした健気な彼女。