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Dangerous Man
第1章 音


最初に入れたのはどれだけっけ?
左腕を見ると
大きなお城に目を光らせるヴァンパイア

その中に歪な星がある。

あぁ…これか…

まだ幼稚だった俺が全てに拒絶を示していた
14歳の時。





『おーい!アツシ!』

俺を呼ぶのはクラスメイトのユタカ

『なん?』

珍しく教室に現れた俺に
嬉しそうに近寄ってくる。


『今晩さ海沿い走ろや』

そう言って目をランランと光らせる。


よくある反抗期
俺たちは夜な夜な街へ繰り出して
盗んだバイクで駆け回っていた。

時には突然
目の前に現れ暴れ狂う俺たちに
戸惑う大人達を見て笑う。

時には静かに
ただ漠然としたこの先にある未来に
なんの期待もせず暗い海を眺める。
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