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Dangerous Man
第3章 傷
星をいれてから数ヶ月。
3年に進級し、新しい空に
なんだか胸騒ぎがする。
『…私たち…別れへん?』
俯いて言う。
『は?なんで?』
『…他に好きな人出来た』
『………あっそ。
ならえーわ。じゃあな』
精いっぱい強がって
別れた。
自分の部屋に篭もり
枕を涙で濡らす。
中学生にもなって泣くなんて…
そう思うけど
止まらない涙に
襲いかかる喪失感。
ふと顔を上げると左腕に星マーク。
あんなに喜んだ癖に
あの時のお前はなに?
腹が立つ
好きだったのに…
もう…
傍にいない。
苦い苦い初恋の思い出。