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Dangerous Man
第5章 金
手首に巻き付けたロレックスを見る。
もちろん自分で買ったものでは無い。
銀行員をやっている女が買ってくれた。
1時50分
リナとの約束までまだある。
俺は自分の工房へ向かった。
街から外れた俺の居場所。
陸橋を潜り路地に入る。
静かに佇むレンガ調の目的の建物は
1階がカフェをしている。
店員がこちらに気付くと小さく手を振る。
俺は投げキッスで答えた。
そのまま外に付いている階段を降りる。
"EDEN-BREATH"
そう書かれた扉を開ける。
中に入ると誰もいない
奥へと進んで扉を開ける。
『おーアツシ!』
中では高校時代の友人この店の従業員である
ユーヤとジュンが
出来上がった
アクセサリーの写真を撮っていた。