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Dangerous Man
第5章 金
『どう?アツシなんか気になるやつある?』
サンプルをチェックし終わったのを見て
ユーヤが言ってくる。
『いい感じ。
俺が好きなゴシック・ロック感
めっちゃ出てるわ』
そう言うと
『ほなサンプル着けてそこ立って。
そのまま撮るから』
そう言ってカメラ脇に
サンプル達を移動させる。
アクセを着けて写真を撮る。
主役はアクセなのだから
自分の顔が写るわけじゃない。
分かっていても気分はグラビアアイドル。
眩しいライトに照らされて
フラッシュを焚きながら撮っていく。
魅力的に写るように。
着用イメージがしやすいように。
男3人。笑いながら作業を進める。
ふと時計を見ると5時40分を指していた。