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第6章 縁

しまった。要らんこと言うた。

『んーまぁ知り合いおってな』

『メンバーと知り合い？』

『そんなとこ』

違うけど箱でのナンパの手段

『へー凄いなぁ。』

そう言って彼女は笑った。

彼女に近付き耳打ちをする

『君をナンパするための嘘やけどな』

箱でのナンパの手段その2

ライブで
テンションの上がりきっている女は
大体判断力を置き去りにしていて
こんな事でも引っかかる。

俺の顔を見てまたも笑った。
よしイける。

その時

バーンッ

喫煙ブースの扉を力いっぱい開ける
例の彼女。
あー忘れてた。

彼女は俺の前に来ると

『ナンパすな言うたやん！
もうあんたとは切る！』

そう言ってフルスイングで平手打ちされた。