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Dangerous Man
第6章 縁
打たれた頬が痛い。
泣きながら出て行く彼女を呆然と見送った。
『あははははっあんたオモロイな!』
そう言って笑った金髪。
『人の不幸を笑うなんて性格悪いぞ!』
俺は金髪に向かってブー垂れてみた。
『あんた名前なんて言うん?』
『アツシ』
『あたしナツ』
そう言ってナツは
振られた事やし喫茶店でも行こやと
誘ってきた。
季節は冬。
俺はホットコーヒーを頼んだ。
『アツシは何の仕事してるん?』
そう言いながらホットココアを飲むナツ
『…ニート』
素直に答えた。
彼女はまた笑うと
『ほなやりたい事とかないん?』
質問を続ける
『やりたい事…?』
『何でもええよ。
占い屋さんとかパワーストーン屋さんとか』