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第8章 求

『お前が考え事なんて…
天変地異でも起きるんちゃう？』

そう言ってユーヤは
ウエットティッシュを取ってくれる。

『失礼なっ！
俺やって考え事くらいするわ！』

『今日はどんな風に姫様を抱こうかって？』

ジュンは意地悪く言う。

『アホか！もっと真剣なやつや！』

ジュンの肩を殴る。

『痛ー！』

大袈裟に肩を抱える。


そんな風にじゃれ合っていると
アイが入ってきた。

『仲良しさんたち
仕事は進んでいるのかね？』

何となく背筋が伸びる。

『レイアウト案は出来たから
後は業者と打ち合わせやね』

ユーヤが説明した。

『そっかDMも完成したし、
ちょっとは気が抜けるね』

そう言って笑いかけた。