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第8章 求

『そろそろ帰りますか』

俺はそう言って立ち上がる。

今日はみんなの分を出してやる。

そう言うと

お小遣い制のユーヤは喜んだ。

イマイチ結婚に魅力を感じない原因は

これかも知れない。







アイと二人手を繋いで歩く。

『久しぶりやね。こうやってデートするの』

彼女は嬉しそうに言う。


『悪かったな。バタバタしてたから…。』

彼女の事情には目をつぶる。


『まぁでも一応職場では顔合わせられるし』

『可愛い事言うやん』

そう言ってキスをする。

『もぅ！外ではやめてって言うてるやん！』

照れながら言うから少し意地悪したくなる。

『俺はここでヤッてもええよ？』

彼女の目を見て笑う。