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僕の家庭教師
第3章 坂本
金曜日、勉強を終え詳子さんが帰って行った。
「じゃあまた来週ね」
「うん、気を付けて」
「ありがとー」
玄関で別れ、2階の部屋に戻り、又勉強を始めた。
すると外からだれかの話し声が聞こえてきた。
あれ、詳子さんが誰かと話している。父さんが帰ってくるには早すぎる、じいちゃんはもっと遅い…
僕は窓から外を見た。「!!!」
坂本だった、坂本が詳子さんと何か話していた。
僕は嫌な予感がして、階段を駆け降り外に飛び出した…僕の勢いに驚き、坂本と詳子さんが同時に僕に振り返った。「あ、賢一くん」と詳子さん…
坂本は何も言わず詳子さんに向き直り「お願いします、駄目ですか?」坂本が詳子さんにお願いしていた。
"何をお願いしてるんだ?!坂本は詳子さんに何を…"
「でも、火曜日金曜日が賢一くんの勉強を見てあげる日でしょ、それ以外となると…ぅーん、私も主婦なんであまり時間が取れないのよね」
「そこをなんとか、僕の勉強を見てくれないですか?」
坂本は勝手に詳子さんに家庭教師をお願いしていた。
「それに、賢一くんの家庭教師を引き受けたのは、うちの主人と賢一くんのお父さんが知り合いで、それで頼まれ引き受けたのね。だから月謝とか頂いてないし、ちゃんとした家庭教師って訳じゃないからね」
「僕お父さんに話すし、ちゃんと月謝も払うし受け取って…」
「無理だよ、ねぇ詳子さん、詳子さんも忙しんだ!」
「お前は黙ってろよ、ねぇ詳子さん、お願いします」
「うーん、そうだ賢一くんの家で一緒にお勉強すれば?」「嫌だよ!」僕と坂本が同じセリフを同時に言った。「ハハッ」詳子さんが吹き出した。
「ちゃんと月謝払うから」「お金はいいのよ、受け取れない」
「お前無理言うなよ!詳子さんも困ってるじゃないか」
「そうねぇ…水曜日、水曜日なら時間取れるかな…」
「本当に!」「うん、週1日だけなら」
「駄目だよ詳子さん!」「賢一は余計な口挟むなよ!」
「じゃあ水曜日で予定考えてみるね」そう言って詳子さんは笑顔を見せた。
「よろしくお願いします」坂本はさっそく住所と電話番号を詳子さんに教えた。
じゃあねと言って詳子さんは自転車に乗り帰って行った…
その後ろ姿を坂本はあの時の目で、初めて玄関で会ったあのいやらしい目で自転車に乗り遠ざかる詳子さんの後ろ姿をいつまでも見ていた…
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