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僕の家庭教師
第8章 合否…そして
それからというもの僕は無心に勉強に励んだ。そう無心に…もう僕の心を惑わすものは無い。
試験までの残り2ヶ月間勉強に集中した。
あとは体調に気を付けて実力を出すだけだ…そして合格の喜びを詳子さんと分かち合う。
詳子さんの喜んだ顔が目に浮かんだ。

そしてその日がやってきた。僕は受験に挑んだ。
実力は出しきった。あとは合否の発表を待つだけだ!

そして合格発表の日、今日詳子さんは合否を聞きにやって来る…
不安げな詳子さんの顔…少しうつむき残念な顔で言葉が出ない僕…「どうだったの?…賢一くん…」返事が出来ない僕…それを悟った詳子さん…「…賢一…くん」
そこで僕は大きな声で「ありがとう詳子さん!合格しましたぁ!」「ん、もぅ…もったいぶって」「詳子さん!」僕は詳子さんにハグをする…
それが僕の考えた筋書きだった。
そうなるはずだった…そうしたかった、しかし僕は詳子さんに残念な報告をしなければならなかった。

「…そぅ、残念…だったね」「うん…」「なんか、ごめんね…私の教え方が…」「ぅうん、そんなことは…僕の実力だよ、詳子さんに教えてもらってから随分成績も上がってたし…」「……」「詳子さんの教え方が悪いとかじゃないよ、僕の実力なんだ」「…いろんな事が…ごめんなさい…」「詳子さん、自分を責めたりしないでよ」「私が原因で勉強に身が入らなかったり…してたよね」「そんな事ないよ」「……」「……」
暫く沈黙が続いた…僕も詳子さんも、お互い何を言ったらいいのか言葉を探していた。
「ねぇ賢一くん」「何?」「こんな事言うのもあれなんだけど…」「え、何?」「…あのね、もし受験に合格してたら…合格してたらね、私に何かお願いしたかな」
僕は内心ドキッとした…僕が詳子さんに悶々としていた時期、受験に合格したら詳子さんに初体験をお願いするつもりだった…しかし詳子さんの涙を見てからはそんな気持ちは無くなっていた。しかし詳子さんは僕の心の中を見透かしていたんだ…「…言ってみて」「いゃ…それは…受験にも落ちたし…お願いなんて」「ねぇ…言ってごらん…」"え、詳子さんはどういうつもりで…"僕は心臓が高鳴っていた…僕は本心を隠し思いきって言った「詳子さん…キス…キスして、詳子さんとキスがしたい」「……」「駄目…なの?」「……」「詳子さん…」
少しの間があり…詳子さんが言った…
「キスでいいの?キスだけでいいの?」
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