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もっと夢を見ていたい
第9章 20 ( 3



引越して少し落ち着いた頃
レンはパンフレットを持ってきた。

『なぁにこれ?』

『脱毛クリニックのパンフ』

『え?』

『金なら出してやるし
全身脱毛しておいで?』

『全身ってどこまで?』

『女の子は鼻から下の毛いらんやろ?』

『ん…まぁ確かに』

『そこ高級店らしくて
女の子に評判いいねん。』

『高級店じゃないとどうなるの?』

『まぁアフターケアとか
良くなかったりするし
身体に触るんやから少々値が張っても
ちゃんとしたとこ行きなさい。』

『…うん。わかった。』

『千葉で予約入れとくから』

『千葉?』

『俺の苗字』

『千葉 レンヤ?』

『そう。千葉 蓮弥』

そう言って名刺をくれた。
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